Master3’s blog

LaTeXやExcelVBAなどの作例集

「こんな女になったのは男が悪いの」"Gentlemen prefer blondes"『 紳士は金髪がお好き』SCREENPLAY7 対訳 Love Goes Wrong

主な登場人物

 

ローレライ リー(マリリン・モンロー)

お金に目がない金髪ショーガール

 

ドロシー・ショー(ジェーン・ラッセル)

ローレライとは性格が正反対の黒髪の親友。

 

ピギー・ビークマン(チャールズ・コバーン)

ダイヤモンド鉱山を所有する大富豪。

 

アーニー・マローン(エリオット・リード)

ローレライを追いつめる私立探偵。

 

ガス エズモンド(トミー・ヌーナン)

お金持ちなローレライの婚約者。

 

 

EXT. OUTDOOR CAFÉ - NIGHT - Lorelei and Dorothy sit at one of the café's tables. A WAITER approaches to take their order.

go wrong 道を誤る, 正道を踏み外す

■ uppity-oh

uppity は 「無遠慮で横柄な」 の意味。 ohに特に意味はないが、 uppityの響きを強めている。

beam 光を発する

ebb (湖が)引く

flow (潮が) 上げる, 差す

won't どうしても~しない

strike (時計が) 時を打つ

■ won't

wont

will not の短縮形。 ここでは、 強い拒絶の意味を表す。

  1. The door won't open. (ドアはどうしても開かない)

 

strike

他にも様々な意味を持つ語であり、 「打つ、(嵐・病気・不幸などが) 襲う、ぶつかる」等の意味がある。

fit 適当なふさわしい

fit

「体の調子が良い」 という意味でもよく使われる。

  1. To keep fit, I take an aerobics class three days a week. (体調を維持するため。に私は週3日エアロビクス教室に通う)

 

: Dis-moi, mademoiselle.

■ woman's

woman has

 

sight

sight は通常 「視界 景色」の意味がある1 sorry sight という表現の中では 「ひどい有様」という意味で捉えるのが適当である。 「a sight of・・・」 で 「多数の〜」という意味になる。 また、副詞的な「はるかに、 ずっと」 という意味も持つ。

  1. He is a sight taller. (彼のほうがずっと背が高い )

do it

話す口調や話しの前後関係によって様々な意味を含む。 命令調で使われる場合は、「さっさとやれ!」 という気持ちが入っていることが考えられる。 一方で さぁ始めよう!」という皆を促すようなニュアンスを持つ場合もある。

buzz ブンブン飛ぶ

bite 餌につく

bite

名詞として使われると 「ひとかじり ・ 少量」という意味になる。

  1. I couldn't eat another bite. (もう食べられません。 お腹いっぱいです)

 

fright

「恐怖」 という意味でもよく使われ、 特に「突然襲われる一時的ないし激しい恐怖」という意味を持つ。 他にも 「恐怖」 という意味を持つ類語がいくつかある。 fear は「危険・脅迫などによる) 恐れ、不安」を表し、 terror は 「非常に強い恐怖」 horrorは 「嫌悪感が伴う強い恐怖」を表す。

kite 凧

fight 戦う

get high

「高く上がる」の意味。 get は become と同様に 「~になる」の意味。 直訳は「高くなる」 だが as a kite 「凧として」 から考えて、 「空高く舞上がる」となる。

 

kite

「凧をあげる」 という場合には、 faise やlift ではなく fly を使う。

  1. Let's fly a kite. (凧をあげよう。)

just eight bars and off

「ちょうど8小節歌って去るよ」の意味。2人で残りの8行 (8小節)を歌ったところで、映画ではちょうど車が去っていく。bar の中心的な意味は「棒」だが、楽譜の小節の区切りの線も意味するようになったと考えられる。offは「離れて」を意味する。

just in time ぎりぎり間に合って

It's like 〜みたい

 

be better off

off の後に形容詞または動名詞を伴って、「(~である方が、~した方が) もっと良い状態になる、 一層暮らし向きが良くなる、いっそう楽である」の意味。

  1. You are better off buying it.downtown. (それなら中心街で買った方が良いよ)

glow 輝き

take down ~を書き留める

burlesque

シェークスピア等の文芸作品をパロディ化した茶番。一般的には軽い下ネタの類のコントや、 お色気を強調した踊りを含めたショーのこと。

 

outfit 服装ひとそろい, したく品

[http://

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EXTJINT. CHEZ LOUIS THEATER NIGHT – Pierre gazes at a LES CHANTEUSES AMERICAINES poster with Lorelei and Dorothy posing in burlesque outfits. Gus arrives and sees the poster.

 

les chanteuses Americanies

American female singers.

米国人女性歌手

Oh, dear あらまあ

perfectly 完璧に

used to be かつて~だった

used to be

この表現は、現在はかつての状態と異なることを含意している。 したがって、 ガスはかつてローレライとドロシーの友達だったが、現在はもう友達ではないという含みがある。

  1. There used to be a beautiful park there. (以前そこにはきれいな公園があった)

 

a friend of ours

「私たちの友達の一人」 の意味。 Our friendがどちらかと言うと 「親友」を含意するのに対し、この表現は「友達というグループに属している一人」 を含意する。

  1. He isn't her boyfriend, just a friend of ours. (彼は彼女の恋人なんかじゃなく、ただの私たちの仲間の1人よ)

 

indeed 本当に

the entire Atlantic Ocean

entire 「全体の」 をつけることによって、遠路はるばる大西洋を超えてきた」 というニュアンスが出ている。

mind ~が気に障る。 ~が嫌である

fall in love with 〜に恋に落ちる

trust ~を信頼する

 

no matter what I might do

=whatever I might do

「たとえ私が何をしようとも」の意味。 譲歩を表すときに用いる。

that's being unreasonable

be 動詞の現在進行形を用いることで、「わざと~になっている」 というニュアンスが生じる。 したがって 「わざと無茶言っているだろう」の意味。

■How can I trust you...?

「どうやって君を信頼できるか」 の文字通りの疑問の意味ではなく、 「私は君を信頼できっこない」という反語的な意味合いが強い。

 

■Father's found

= Father has found

Be right there.

I'll be right there.

「すぐにそちらへ伺います」 の意味。 文頭の間が省略されている。 right は 「すぐに」の意味。

■ It's men...lam.

It is・・・who 〜 「~する (した)のは・・・だ」の強調構文である。 like は 「~のような」の意味。 make は目的語と補語を伴い「...を~にする」 の意味。 the way ~は 「~方法、どのように〜か」 の意味。 したがって the way lam で 「私の様子、 私がこんな風であること」の意味になる。 要するにガスに対し、 「あなたが悪い」 と攻撃的な態度をとっている。

if... at all 少しでも・・・なら

feel sorry for ~に対して申し訳なく思う

 

if you...I've been through....

if節の中が loved. 主節が you'd feel となっていることから、 仮定法過去の文である。 現実の逆を意味するため、ガスに対して暗に 「私を愛していないから、私が経験てきたトラブルに何とも感じていない」と怒りをぶつけている。

 

you'd

=you would

instead of ~の代わりに

 

hold them against me

hold は 「保持する」 が中心的な意味である。 them は the troubles I've been through を指す。 against は 「~に対して」を意味する。 以上を文脈に当てはめて解釈すると、 「私に対してトラブルを突きつける」 となる。

 

another

「もう一つの」を意味する。 other に an がくっついた形であり、 他にたくさんある中から不特定に一つ選ぶときの 「もう一つ」である。 この場合 another がつくことにより、 「これ以上他に一言もしゃべるな」という強い意味合いになる。

tough つらい

number (ミュージカルの) 曲目、演目

 

get upset

get は 「~になる」 の意味。 upset は形容詞 「気が動転して、狼狽して」 の意味

  1. She tried not to get upset in front of her children. (彼女は子供たちの前で取り乱さないよう努めた)

you mean ~ということですか。つまり~ってこと?

豪華客船について

 

  ローレライ達は 「ile de Paris」 という豪華客船でパリに向かう。この映画が上映された1953年当時ニューヨークとパリの間を行き来していた豪華客船に fle de France がある。 「fle de Paris」 はおそらくこの船の名前をもじったものと思われる。 ローレライやドロシーは客船の中で、 パーティーをしたり高級レストランでディナーを楽しんだりと船旅を満喫していたが、 当時の豪華客船はいったいどんなものだったのだろうか。 現在でも旅行会社の広告などで「豪華客船クルージングの旅」など魅力的な言葉を目にするが、 当時の豪華客船と現在のそれは似て非なるものだと言える。 つまり、現在の豪華客船が、船の上で快適に楽しく過ごす娯楽的な要素が強いのに対し、 当時の客船は遠洋定期船であり、 貨物輸送を主の目的としていたのだ。 ヨーロッパとアメリカを結ぶ北大西洋航路は、 列強諸国が威信をかけた豪華客船が往来した。 アメリカではこういったタイプの客船を 「オーシャン・ライナー」 と呼んでいた。 皆さんがよくご存知のタイタニックもその一つで、北大西洋航路用に造られたイギリスの豪華客船である。 遠洋定期船として豪華客船が多く利用されたのは1880年代からその役割が飛行機に移り始めた1950年代までだった。 世界恐慌後には、 北大西洋航路の豪華客船の間でスピード競争が勃発し、 各国がスピードを競い合った。 ドイツのブレーメンが口火を切り、 イタリアのレックス、 フランスのノルマンディー、イギリスのクィーン・メリーが次々と記録を更新していった。 この競争のため、本映画が上映された当時はニューヨークからフランスのシェルブールルアーブルまで約4日で行けるようになっていた。

 では当時の客船の内装はどうであったのか。 豪華客船と言うくらいなので、 旅の間も優雅な生活ができるような設備があった。 特に一等客室は一般的なホテルよりも優れた家具、設備が整っており、本映画でも出てきたような室内プールや、 高級レストランを有する客船もあった。 それ以外にも、 バーや、 図書館、 トレーニングルーム、バーベキューができる場所まであり、 陸上と同じような生活を送れるほどの客船もあったという。 ローレライ達の 「fle de Paris」での過ごし方から、 当時の豪華客船内の雰囲気を味わうのもおもしろい。

 

日比野 彰朗

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