「 紫の象とセックスしているなんて信じられないわ」!"THE SWEETEST THING"『クリスティーナの好きなコト』SCREENPLAY6対訳Gallini's
co-worker 同僚
mannequin (仏) マネキン人形
redress 着直しさせる
inventory 在庫品,品揃え
boy toy (米俗) 年下の恋人(男)
in charge of 管理している
shoo シーッシーツ
dirty 卑わいな, みだらな
in self-defense 自衛上のため
remove 脱ぐ。
escort 案内する
by そばで
ガリーニの店
紫色の象に扮したホット・セックスが店の中に歩いて入ってくる。o
ジェーンは身を守ろうと象をたたく。
ジェーン:やめて! やめて! やめて!やめて!
ホット・セックスが象の頭を取り、 ジェーンに彼だということがわかる。
ジェーンはホット・セックスを2階に導いて行く。
屋外一道路端一昼間クリスティーナとコートニーは車のそばで濡れた服を着替えている。
TIME
00:42:06
in charge of
- He is in charge of the class. (彼はそのクラスの担任だ)
shoo
犬や鳥などを追い払う時の発声。
some
この場合婉曲的に性行為を指す。
remove
- Please remove your shoes here. (ここでは靴を脱いで下さい)
horny
「欲情した」 という意味だが、 ホット・セックスがかぶっている像の牙に対し角 (horn) で応じるという言葉遊びの要素もある。
by
near より接近した感覚。
- She is standing by the window. (彼女は窓のそばにたっている)
■ co-worker
= collegue
half a brain 中途半端な頭脳
awesome 素晴らしい
like two peas in a pod そっくりで、うりふたつで
oil and vinegar 油と酢、相性の悪いもの
shut up 黙れ
fuck (卑) 性交する
run out of
- We ran out of gas (ガソリンを使い果たした)
通例恋人や夫婦間で用いる呼びかけだが、このように親しい友人同士で使うこともある。
Tell me about it
「そんなこと言われなくても分かっている」
■ dude
このように呼びかけで使用することが多い。
KBLO
ここではラジオ局の名前。
Rupert Holmes
ルパート・ホームズ。 1947年イギリス生まれ。NY で育ちアメリカをベースに活躍するシンガーソングライター。 最初の成功は1971年にBuoys によってレコーディングされた"Timothy" だった。 現在まで数々のヒット曲を出し、5つのトニー賞に輝いたプロードウェイミュージカル "The Mystery of Edwin Drood"の脚本家としても知られている。
The Pina Colada Song
Rupert Holmes の "Escape" という曲の別名。
"Escape" は、 ルパート・ホームズ作曲の1979Taio Moy 年の大ヒット曲。 アルバム "Partners In Crime"に入っている。
No way
「まさか、 そんなはずがない」
turn up
- My sister turned up the volume. (妹は音量を大きくした)
pina colada
ラム酒、 ココナッツ、 パイナップル・ジュースのカクテル。
be into
- He is really into video games. (彼はテレビゲームに熱中している)
yoga
呼吸を整え心身を統一することによって神と一体化することを唱えるヒンドゥ教の哲学。
like two peas in a pod
鞘の中の2つの豆のように似ているという意味。
oil and vinegar
日本語では通常 「水の油」 が相性の悪いものとしてあげられるが、 英語では oil (油) とvinegar(酢) という。
shut up
通例、命令で乱暴な表現とされる
コートニー: 全くその通りね、 おしゃれさん。
お聞きいただいているのはKBLOです。 さあ、 ルパート・ホームズとピーニャ・コラーダの曲に乗って、 1979年に戻りますよ。
これっ
友人同士2人で服を脱ぎながら、ルパート・ホームズの「エスケープ」 にあわせ、 歌って踊っている。
COURTNEY & CHRISTINA : (sing) Like a worn out recording
worn out 使い古した, 擦切れた
of a favorite song
So while she lay there sleeping
I read the paper in bed
And in the personal columns
personal column 個人広告欄
there was this letter I read
pina colada ビーニャコラーダ
If you like pina coladas
and getting caught in the rain
If you're not into yoga
be into ~に熱中する
yoga ヨーガ
if you have half a brain
half a brain 中途半端な頭脳
awesome 素晴らしい
like two peas in a pod そっくり
で、うりふたつで
oil and vinegar 油と酢、相性の
悪いもの
shut up 黙れ
fuck (卑) 性交する
コートニー&クリスティーナ: (歌) 好きな歌の入ってる
すり切れるほど聞いたレコードみたいに
彼女がそこで眠っていた間
僕はベッドで新聞を読んだ
個人広告欄には
僕が読んでいた手紙があった
ピーニャ・コラーダと
雨にあうのが好きなら
ヨガに夢中でないなら
中途半端な知識なのかどうか
屋内一ガリーニの店一昼ージェーンとホット・セックスは試着室でセックスをしている。
unexpectedly 不意に、思いもよらず
missy お嬢さん
turn into ~に変わる
Indonesia インドネシア
fall out of ~から外に落ちる
frantic 半狂乱の
dizzy 目が回る, めまいがする
fanny (米俗)尻
店のオーナーのムーニー氏が思いがけず入って来る。
同僚がジェーンを探しに来た時にも、 まだ彼女はホット・セックスと試着車で行為を続けている
ホット・セックス: ああ、 ジェーン。
同僚:ジェーン?
ホット・セックス: ああ、ジェーン。
同僚:ジェーン?
ホット・セックス: ジェニイ・ウェイニィ。 ジェニイ・ウェイニィ。
ジェニーは化粧室の外に転げ落ちる。
ジェーン:うわあ。
ジェーンはムーニー氏と話をしに階下に行く。
ムーニー氏はベルの鳴っている電話に出る。
☐missy
呼びかけ
■go check
= go and check
turn into
- Buying their dream house turns into a nightmare for many families. (夢のマイホームを買うことが、 悪夢となる家族が増えている)
Indonesia
ここでは mess (めちゃくちゃな状態) というような意味で Indonesia と表現している。
turn into Indonesiaturn into mess (差別的な表現)
☐wanie
wane
「衰える、 弱くなっている」
Jane のことを Janie (ie: 名詞について親愛の情を表す語を作る) と呼び、 それとかけて、 本来であれば wane というところを wanie と言っている。
■ what is going on?
「いったい何が起こっているの?」
■P-I-S-E-D
ここでは pissed の誤り。腹を立てている、という意味。
fanny
ここでは、仕事中にセックスをしていたジェーンを店のオーナーが Aunt Fanny 「ケツおばさん」と皮肉を込めて呼んでいる。
☐ew
ここでは特に意味はないが、 仕事をさぼってセックスをしていたことがバレて唸っている音。
speakerphone スピーカーフォン
guys 皆君達の
shit (車) くそっ
put on makeup 化粧をする
paint one's nails 爪にマニキュアを塗る
lip-gloss リップグロス 唇に光沢を与える
sweetie 可愛い人
lean over 身を乗り出す
search for 捜し求める
ムーニー氏はジェーンに電話を手渡す。
ムーニー氏は電話をスピーカーフォンにする。
クリスティーナ&コートニー: ジェニー! ジェニー!
クリスティーナとコートニーは電話口に向かって歌う。
クリスティーナ&コートニー: ピーニャ・コラーダと、 雨にあうのが好き?
ホット・セックスが階段から落ちる。
屋内一コートニーの車一昼ーコートニーとクリスティーナはブラとパンテ姿で、化粧をしマニキュアを塗りながらハイウェイを走行している。 コートニーがリップグロスのチュープを落とす。
クリスティーナは、車の運転席側の床に落ちたリップグロスを探そうとかがむ。
クリスティーナ: いいわ。じゃ、やってみるわ。
コートニー : 足の下にあって取れないの。
■ hand ... to
「(人が) ~に~を手渡す」
- Thanded her a map. (私は彼女に地図を手渡した)
= I handed her a map.
speakerphone
電話機のスピーカー・マイク兼用装置。 受話器を通さずに、 スピーカーから相手の声が聞こえ、また、話しかけることができる仕組み。
Janie
Jane の語尾にie を付け、 親愛の情を表す呼び方をしている。
guys
本来は男性を指していう言葉だが、 複数の場合、女性だけのグループにも用いる呼びかけ。
shit
shit は一般に人前では慎むべき言葉とされる。この婉曲語として Shoot! Sugarl などがある。
☐thingy
「なんとかいう物」
名前を忘れたり言いたくない場合などに用いる言い方。
= thingummy
sweetie
= sweetheart
lean over
- She leaned over the rail. (彼女は手すりから身を乗り出した)
search for
- They searched for the lost dog. (彼らは行方不明の犬を捜した)
hold on to しっかりつかみ続ける
steer かじを取る, 操縦する
ass () しり
hmm (疑問) ふうむ
whoo (興奮を表して) オーツ, ワーツ
huh (疑問を表して)なんだって
tease からかう
simulate ふりをする
right there ちょうどそこに
do it good 上手にする ②
faux 作り事の、 嘘の
road construction 道路の建設工事
Jesus (俗) ちくしょう(驚き狼狽などを表す)
smother 窒息する, 息が詰まる
You good 大丈夫 ②
never better これ以上良くならないほど調子がいい
クリスティーナはリップグロスを探すのに、 お尻を突き上げてコートニーの膝の間に頭を入れている。 オートバイの男性が車の横を通り過ぎて、この場面を見て2人の女性がセックスをしていると思う。
コートニーはレズのセックスをしているふりをして、 その男性をからかう。
この男性は、にせもののセックス見物に熱中するあまり、 道路工事に気付かず事故を起こす。
コートニー : ああ ああ そう。 そう。 ああ ああ。 しまった。
hold on to
ここではクリスティーナがコートニーにしっかり運転をし続けるよう促している。
■I got it
ここではクリスティーナが、 まだ取ってはないけれど、 どこに口紅が落ちているか分かっている、ということをコートニーに伝えている。
tease
- They tease him about his accent. (彼らは彼の靴をからかう)
do it good
ここでのgood は副詞。 本来ならDo it well. となるところだが、 カジュアルに Do it good. と言っている。 (主にアメリカ英語)
- She fooled him good. (彼女はうまく彼を騙した)
You good?
= Are you OK?
この映画の英語について
知り合った男性に "I'll call you sometime." と言っておきながら、 決して後で電話をかけたりはしないクリスティーナ。 彼女にとって恋はゲーム。 一方、 彼女とは正反対に自分の言葉をとても大切にするピーター。 そんな2人が恋に落ちたら・・・ キャメロン・ディアス自身がこの映画について語っているように、とにかく何も考えずに楽しんで観て欲しい、 そんな映画である。
舞台は西海岸、サンフランシスコ。 訛りのない標準的な米語。 スラングや4文字言葉 (卑語) が頻出するものの、会話は友人、 兄弟、 そして恋人同士の日常的なものが主で、 今時の若者たちのテンポのよい会話を何より楽しみたい。
まず、 クリスティーナとピーターの会話は、 2人のキャラクターが良く表れていてなんとも楽しい。 誠実で、 いたって真っ当な考えの持ち主のピーターは、 初対面の自分とジェーンとをくっつけようとするクリスティーナの無責任な態度にあきれて次のように言う。 “What if I'msome psycho serial killer or something like that?" (もし僕が精神異常者の連続殺人犯とかだったりしたらどうするわけ?) と。 するとクリスティーナがすかさず、 "And what if Jane wasthe girl of your dreams, but you'll never know?" で、もしジェーンがあなたの夢見る女性だとしたら?) とやり返す。 その後仲直りした2人がクラブで別れる時のピーターの言葉は、 決してスマートじゃないけれど、 誠実な彼の性格がよく表れていてほほえましい。 “You shoulddefinitely come by the party if you want to." "Definitely. If you want to." "I really hope Isee you. But in case I don't see you, have a nice life." (でも、二度と会えない場合には、良い人生をね。) (p.44 )
クリスティーナとコートニーとの掛け合いもまた見事だ。 コートニーの絶妙な突込み、 容赦のない追及。女友達同士の会話に嘘やごまかしはまるで通用しない。 最初は 「ピーターのパーティーに行かなかったことを後悔していない」と強気なクリスティーナだが、 コートニーがあっさり追究を止めると、肩透かしを食らい、今度は御託を並べ始める。 "Although...if therewas regret you know, so I suppose there's always just something you could do about it,right? Like you could show up at his brother's wedding, because it is his brother." (仮に後悔してたとしたら、 何かできる事ってあるわよね。 お兄さんの結婚式に行くとか。 だって彼のお兄さんだものね。) (p.58) 未練たらたらの彼女にコートニーの止めの一言。 "Honey, willyou please just admit that you regret not going to this party."
この映画では、会話の随所に有名な映画やテレビのタイトルや登場人物の名前などが登場し、主人公たちにとってそれらが如何に共通の認識となっているかが伺える。 例えば、 スターウォーズのダースとルーク。 ハルマゲドンの主題歌 Don't wanna miss a thing 等。 このうちのいくつにあなたは気づくだろうか? 英語を使ってコミュニケーションするためには、英語そのものの運用能力ももちろん大切であるが、英語圏の人たちが共有するキーワードを知っているということも重要な要素となるだろう。
中島千春
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