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暗殺も恐れず、”知りすぎた”男の決断動物実験で猫全死亡の衝撃

反ワクチン言説紹介の5です。

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p.18~p.19—————————————————————————————————

 暗殺も恐れず、”知りすぎた”男の決断

 動物実験で猫全死亡の衝撃

 イードン博士は、政府や業界の甘い言葉による”洗脳”をよく理解している。

 彼はまっすぐ正面を見つめ、語りかける。

「……もし、あなたが『心地よい嘘』という行列に並ぶなら、私にはそれを止めるすべは何もありません。しかし、もしもあなたが『居心地の悪い真実』というデスクにやってきたら、そこに私が座っています。『ようこそ。お手伝いさせてください……』」

 わたしは、彼の心中を察すると胸が痛む思いがする。

 彼こそ、世界で最も暗殺のリスクが高い人物の一人だ。

 ファイザー社にとっては”裏切り者”だ。そして副社長の地位にまでいた人物だ。彼ほど、この世界有数の製薬会社の秘密を知る人間はいない。まさに”知り過ぎた”男なのだ。

 

 

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[感想]

この本の描き出す世界というのは、本当にホラーの世界なのだろうか。いや、むしろ一部の人々にとってのユートピアなのかもしれない。人口が急激に増え、かつ情報化社会により一人ひとりの情報発信力が絶大に大きくなった現代、肉体的には原始時代のDNAのまま生きるわれわれ人類は、誰しもどこか窮屈感や閉塞感に苛まれつつ生きている。ある意味、今の状況の方こそホラーと言えるのである。これに対して、人口が激減し、一部の人たちだけが救われる未来というのは、彼らにとっての”ネオ浄土信仰”、”ネオ異世界転生モノ”でさえあるのではないだろうか。ニーチェは、宗教というものが弱者の哲学であると断じた。リベラル化によって差別の撤廃が叫ばれる今、反ワクチンという”信仰”だけが叩き潰されていくのは、現代における魔女狩りのようなものなのかもしれない。

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