Master3’s blog

LaTeXやExcelVBAなどの作例集

imac 27inch late 2013にM.2SSDを増設した話

Windowsでは比較的簡単なM.2SSDの増設も、MacPCではポートが奥にあるのでめちゃめちゃめんどくさい。パソコンのちょっとした改造にハマっており、ちょうどHDDしか積んでいない古いiMacがあったので、チャレンジしてみることに。HowTo動画をちらっとだけ見て、Mac用のM.2SSDを購入。

 

そしていざ、両面テープをはがしてディスプレイを外してみると・・・

 

ななっっ、なんじゃこりゃぁぁぁ~!!!

 

そこには見たことも聞いたこともないネジで止まった部品の数々が・・・

そうです。筆者はWindowsで何台かの換装の経験があったので完全に慢心油断のドツボにはまっていたのでした。筆者はトルクスネジというものを知らなかったのです!!!笑いたければ笑うがいいさ。貧乏学生の分際で自身の知的好奇心を満たすためだけに高価なSSDを買ってしまうような愚か者に、神が罰を与えないはずがないではありませんか。絶望に打ちひしがれた筆者は、臓腑をむき出しの患者をそのままにして、その日は研究室を出てゆきました・・・

次の日、どうしてもあきらめきれなかった筆者は、もっているプラスドライバーでなんとかこじ開けることができないかと、YouTubeでいろいろと調べてみました。すると、なめたねじを外す方法の動画が目に留まり、これを星形のネジ穴に試してみようと思いつきました。使うのはガムテープや輪ゴムだけです。

結論から言えば、この方法はトルクスネジには全く通用しませんでした。正確に言えば、なめたトルクスネジとトルクスドライバーには使えるのかもしれませんが、なめてないトルクスネジと普通のプラスドライバーには通用しません。ガムテープの糊がネジ穴に詰まっただけでした。まあ、当たり前でした。

しょうがないので、北国の雪積もる中、重たい雪靴を一歩一歩踏みしめて、最寄りの遠いダイソーまでトルクスドライバーを買い求めに旅に出ました。田舎はつらいなあ・・・

紆余曲折、すったもんだ、長い冒険、終わらない戦乱、低迷する日本経済、挫折と友情のスペクタクルの末に、一行は500円で伝説のドライバーセットを購入することに成功します。

trilltrill.jp

さっそくiMacの元に戻り、分解を開始します。そのとき、身体に謎の衝撃が・・・!

 

なんと、iMacの電源がコンセントに刺さったままでしたので電流をもろに食らったのでした。あぶな~・・・

その後、順調に部品を外していったのですが、とんでもない壁にぶち当たります。まずは購入したドライバーよりも大きいサイズのネジがあり、ドライバーが噛んでくれないやつがいたのです。しかし幸いこのネジは、なんというか、頭の部分が筒のように長く飛び出しているヤツだったので、筒の部分をラジオペンチでちょっとずつ回して取ることができました。

つぎにぶち当たったのが、基盤の下のネジです。基盤に空いた穴からドライバーを差し込んで開けることができるのですが、筆者が購入したドライバーは小さなビットをハンドルに装着して使うタイプ。装着すると太すぎて穴に入りません・・・

これには困った。先ほど活躍を見せたラジオペンチも、ネジに届かないので使い物になりません。完全にゲームセットでした。くやしまぎれに、身近にあった棒状のものを手あたり次第穴に突っ込みます。すると、何本目かに入れたマイナスドライバーが、奇跡的にネジ山に引っかかるではありませんか!!!ギリギリのところで筆者は、このネジをこじ開けることに成功したのでした(危険ですので絶対にマネをしないで、それ用のドライバーを買いましょう)。

 

その後は順調にSSDを装着し、部品も元に戻してPCの電源を入れました。しかし、PCは確実に刺さっているM.2を認識することができないのです。なんてことだ・・・

どうやら、MacのOSが古いと、M.2のSSDが認識できないようなんですね。なんのためのM.2ポートなんだろう・・・?

幸いOSは無料でインストールできるようなので、さっそくインストールしようとするのですが、AppleIDを持っていないせいなのか、AppleストアのOSのページに「入手」のボタンが現れません。アップルは邪教徒にかくも厳しいのです。

悔し紛れにいろいろと調べていると、どうやらMacOSApp Storeを使わずにダウンロードする方法があるらしいのです。

softantenna.com

救われました。こんな邪教徒にも救われるすべがあったのです。これをインストールすると、見事にM.2 SSDが認識され、PCを高速化することに成功したのでした。めでたし

ちなみにディスプレイは、はったりはがしたりが面倒なので両面テープではなくビニールテープを上から張ってとめました。純正品も買いはしたので、気が向いたら張り替えようかなと思っています。