Master3’s blog

LaTeXやExcelVBAなどの作例集

豪華客船でパリへ"Gentlemen prefer blondes"『 紳士は金髪がお好き』SCREENPLAY2 対訳 Bye-bye Baby

主な登場人物

 

ローレライ リー(マリリン・モンロー)

お金に目がない金髪ショーガール

ドロシー・ショー(ジェーン・ラッセル)
ローレライとは性格が正反対の黒髪の親友。

ピギー・ビークマン(チャールズ・コバーン)
ダイヤモンド鉱山を所有する大富豪。

アーニー・マローン(エリオット・リード)
ローレライを追いつめる私立探偵。

ガス エズモンド(トミー・ヌーナン)
お金持ちなローレライの婚約者。

 

 

バイバイ・ベイビー

 

DVD 00:09:45

 

purser 客船係

trip 旅行

several いくらかの

stare at 見つめる

 

INT.SHIP CORRIDOR/ LORELET'S CABINDAY -The PURSER leads Lorelei to her cabin for the trip. Several men stare at her the whole time.

 

trip

色々な旅行を意味する最も一般的な語。journey は通例長期の旅行に用い、 形式ばった語。 travel は比較的長期の旅行で、space travel や train travel のように時に複合語で用いられる。 voyage は船・飛行機・宇宙船による長い旅行を意味し、 tourは周遊 [観光] 旅行を意味する。

 

stare at

「じっと見る」 という意味であり gaze atと似ている。 「見る」と一言で言っても英語には様々な動詞があるのでここで紹介する。 look at は意識的にものを見る時に使う。 see は無意識に目に入るという感覚である。 watchは注意深く見る時に使用される。 glance at はちらっと見る感じである。このように「見る」と言っても状況に応じて異なる動詞を使い分けるのである。

mademoiselle 「お嬢さん、 お客様」 の意味。 頭文字が大 文字で使われるときは、フランス語の敬 称 英語の Miss にあたる。

it's just like...isn't it? 文末に isn't it? を付け、 付加疑問文にする ことで相手に念を押す表現。 ex. This is your book, isn't it? (これはあ なたの本ですよね)

round 丸い

pler 桟橋

whistle 笛をふく
disappear 消える
influence 影響

disappear

appear は 「現れる」 という意味の動詞である。 dis は否定や反対を表す接頭辞であり dis + appear で 「消える」の意味になる。

 

honest 本当に
dumb 頭が悪い

good-looking 見た目がよい

 ■ good-looking

beautiful よりは劣る表現で、 幼い子には 用いない語

 

keeping ・し続ける

■keep...ing

  1. You shou ld keep studying to pass the exam. (試験に合格するために勉強しつづけるべきだ)

 

It's just as easy... as a poor man.

as ... as ~で、「~と同じくらい...だ」という意味を表す同等比較。

vital statistics 大切なもの 「人口統計」 の意味もあるが、この場合は それよりも「とても大切なこと」 という意 味が適している。

educate 教育する

few ほとんどない
willingness 好意

few

aを伴わずに使われるときは、 「少しの〜しかない」 「ほとんどない」と否定的な意味となる。

  1. Few were surprised by this announcement. (この発表に驚いた者はほとんどいない )

■ suppose that's true.
suppose で 「〜だと思う」 の意味。 think は確信度が高いのに対して supposeは確 信度が低い。

a letter of credit 信用状

letter of credit

貿易決済を円滑化するための手段として、銀行が発行する支払い確約書。

 

sweet 優しい

sweet

kind; nice

  1. He was such a sweet boy before.going to high school. (彼は高校に上がる前まではそれは優しい子だった)

 

go away

= leave

  1. She's going away to college after summer. (夏が過ぎたら彼女は大学へ行ってしまう)

bank 銀行

lonesome 寂しい

going-away present お別れのプレゼント

I bought you a little going-away present.

「buy + 01 + 02」 で 「01にO2 を買ってあげる」 の意味になる。

  1. My mother bought me a guitar for my birthday (お母さんは誕生日に僕にギターを買ってくれた)

stranger 知らない人

see off ~を見送る

see off

  1. I will see him off tomorrow. (私は明彼を見送りに行きます)

fella 男友達

■Come on in.

Come in だけでも 「中に入って」 という意味だが、 「(ある動作を)続けて、 どんどという意ことで、「さあ、どうぞ中に入って」というように、より強調的な表現となっている。

 

folks

もともと 「人々」 の意味の名詞であるが、people と表すのが一般的である。 ここでは、 呼びかけで 「皆さん」 の意味。

bon_voyage party 出航の パーティー

bon voyage はフランス語で「良い旅を」の意味。

ここでは船出のパーティーを意味している。

Make yourself at home. 「楽にしてください」の意味。 主に 「自分 の家にいるようにくつろいでください」と いう意味で使われる文句。

athlete 選手

keep...to yourself

「... を独占する」 の意味。

keep には 「保管する。 預ける」 の意味がある。 この場合、 「選手をあなたに預ける」というのが直訳である。

■What a coincidence! 「なんて偶然なの!」 の意味。 感嘆文の形 は 「What + a + 名詞 + S + V ! 」であ るが、ここではS+Vが省略されている。

gangaway どいてどいて

talk to ~に話しかける

remind A of B AにBを思 させる

remind A of B

「AにBのことを思い出させる。 連想させる」という意味。

  1. This photo always reminds me of my school days. (この写真を見るといつも学生時代を思い出す)

distract (気持ち・注意など を) そらす。 散らす

It's most distracting.

ここでは most に the がついていないが、こういった場合の most は 「とても」 という意味となり直後の形容詞 di stracting を修飾している。

 

depend on ~次第だ

depend on

  1. The result depends on your effort. (結果は君の努力次第だ)

 

as you know 知っての通り
set against 反対の動きをする

dead 完全に, まったく

ex. He is dead wrong. (彼は完全に間違っている)

slight わずかな、 少しの
hint 暗示、ヒント
scandal 不祥事

 

 

My goodness

= Goodness!; Oh, my goodness! 「まぁ、大変」の意味。 その他 Oh my God Oh my gosh. Oh my dear to という言い方もする。 Oh my god は God (神) という言葉が入っているため、 頻繁 に使うことをあまりよく思われない場合も あるので注意が必要。 その場合、 God の 婉曲表現である Oh my gosh/goodness や, Oh boy などを使うと良い。


■You don't have to tell me that.

「~する必要がない」 の意味。 have to・・・ は「~しなければいけない」 の意味にな る。 ex. You don't have to tell the truth. (本 当のことを言う必要はない)

II'd give anything...with you [S+ + would + V…... if + S' + Ⅴ' (過去形) ・・・」 は仮定法過去であり 「もし~ならば、 「~だろう」の意味。 現在の事実に反する 事柄を仮定する用法。

naughty いたずらな

though 「しかし」 の意味で副詞として使用される。 口語表現。 ex. I don't agree with you, though. (でも、 僕は君に賛成しないよ)

Dorothy starts dancing in a side room with a member of the Olympic team. A PURSER enters the cabin ringing a gong.

 

ashore 「岸へ」 の意味の副詞であるが、 この場面 では 「船から下りてください。」 と乗客に 呼びかけている。 反対に乗船する際は aboard という副詞を使う。

although ~だけれども
declare 宣言する

although

although と同じ意味を表す英単語にthough がある。 この2つの用法ほとんど同じと言ってよいが、多少の違いがある。

まず though のほうがより口語的な表現である。 また、 although は通常文頭で用いられるのに対し、 though は文中でもしばしば用いられる。 品詞としては、although は接続詞のみであるが、 thoughには口語で 「けれども」 という副詞としての用法がある。

  1. like him. though. (でも私彼のこと好きよ)

 

declare

「表明する、 宣言する 公表する」 などフォーマルな状況で用いられるイメージが強い言葉であるが、 ここでは 「自分の立場をはっきりと述べる」 という意味で使われている。

 

on the loose 放し飼いの状態 で
on the square 正直に

on the square

square は 「正方形 直角」 といった名詞の意味の他に「正直な」 という形容詞の意味もある。

 

gloomy 薄暗い 憂鬱な

for a while しばらくの間

by and by やがて

I know that I'll be smilin'

未来のある時点での進行中の動作 「~しているだろう」の意味。

  1. It will be raining at this time.tomorrow. (明日の今頃は雨が降っているだろう)

alone 一人で

alone

副詞として使われており、 「一人で、 単独で」 の意味。

ex. They did it alone. (彼らだけでそれをした)

lonely lonely は周囲に (見知った) 人がいず孤独 を感じてさみしい気持ちを表す。 類語の alone は他に見知った)人がいない状態 を表すが、 必ずしも寂しいことを含意しない。

Bye-bye, baby ミュージカル映画である本作に登場する 歌についてここでご紹介しよう。 「紳士は金髪がお好き」 は、 アニタ・ルース 原作の同名小説が舞台化され、 1949年に ブロードウェイで初演を迎えた。本作でも 使用されている曲のうち、舞台化のために 作られたものはこの「Bye Bye Baby』 『A Little Girl ・Girl from Little Rock」 そしてマド ンナなど数多くのアーティストによりカ バーされている 「Diamonds Area Girl's Best Friend』である。 いる。 この3曲は、クリスマスソングの定番 「Let It Snow!」の作曲などで知られる Jule Styne (1905-1994) 「ブルーハワイ」 の作詞で知られる Leo Robin (1900- 1984) により書かれた。 この二人は舞台 版のすべての曲を作詞作曲している。 映画化にあたり、新たに 「When Love Goes Wrong』 とドロシーのソロナンバー [Anyone Here e for Love?」 が追加された。 どちらも、ジャズのスタンダードナンバー 「スターダスト」で有名な作曲家 Hoagy Carmichael (1899-1981) と数々の映画 音楽を手掛けオスカーに幾度となくノミ ネートされた作詞家 Harold Adamson (1906-1980) のペアによりつくられた。 本作のミュージカルとしての秀逸さを物語 るかのように、この四人はすべて米国のソ ングライターの殿堂に名を連ねている。

 purser は乗客へのサービス全般に関わる 仕事である。 クルーズには他にも様々な スタッフがいる。 本映画で出てくる captain は船長であり、クルーズ運行の貴 任者である。 officer は上級船員全般を指 す語である。 cabin steward, cabin stewardess は船室の清掃などを行う係で ある。 本映画には出てこないが、 他にも、 cruise director は船のエンターテインメン トに関する責任者、 chief engineer は機関 長、 staff captain は副船長、 などがある。 ちなみに、 crew は船で働く人すべてを指 す語である。

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deck デッキ

wave 手を振る

wharf 岸壁

EXT. SHIP DECK-DAY-Everyone goes out on to the deck to wave goodbye to friends and family on the wharf below.

 

you better go = you had better go で had better は「~ した方が良い」の意味だが、そうしないと 困ったことになる、 という含みを持つ。 you を主語とした場合は相手への強い勧 告や警告を表し、文脈や語調によっては強 制や脅迫にもなるので、 目上の人に使うと 失礼になる。

この映画について              About the movie

 

  マリリン・モンローが扮する金髪のローレライは、 ちょっと頭が弱いが愛嬌たっぷりのお金持ち好き。お金がありさえすればルックスは関係ないと言う。 それに対してジェーン・ラッセルが演じる黒髪のドロシーはしっかり者で、 完全なルックス重視。 性格が全く違う2人の美女が、男性達とのやり取りの中で、 とんでもない事件に巻き込まれていくミュージカル・コメディである。 最近のドラマに見られるような男関係を巡る女同士の妬みや複雑な感情は一切なく、 女の友情や助け合いの姿がいろいろな場面で垣間見られ、 単純に楽しめる。 ローレライとドロシーはリトル・ロック出身の幼馴染で、ニューヨークでショーガールとして働いている大親友。 ローレライはお金持ちのガスと結婚することを決め、ドロシーとともに豪華客船でパリに向かう。 オリンピック選手団や大富豪と美女2人を乗せたこの豪華客船で、 様々な人間関係が生まれ、あらぬ方向へと話は展開していく。

 出航すると、 ローレライとドロシーは男性達の注目の的。 ローレライは婚約者ガスの心配をよそに、豪華客船で大富豪を物色...。 特にローレライが目を輝かせたのは、ビークマン卿夫人のもつダイヤモンドのティアラ。 一方、 外見重視のドロシーは、 探偵、 アーニーのことが気になり始める。 しかしガスの父親が雇ったこの探偵アーニーの目的はローレライの素行を調べること。 そうとも知らないドロシーは、色男の彼に惹かれていくのだった….。

 パリのホテルに到着した2人は、ビークマン卿のティアラをめぐる盗難事件で裁判に巻き込まれてしまう。 ローレライとドロシーはこの難局をどうやって切り抜けるのか。 ドロシーがローレライに成りすまして出廷してしまったり、いきなり法廷で 『ダイヤモンドは女の子の一番の友』 を歌ってしまったり、 ハチャメチャな手段で解決に挑む。 さてさて法廷の行方はいかなる方向へ向かうのか。 そして、気になるローレライとドロシーそれぞれの恋の結末やいかに。

 本映画はアニタ・ルースの書いた小説 『Gentlemen Prefer Blondes』(1925) が原作となり、 それをもとに1949年にブロードウェイ用に作られた同名の戯曲を映画化したものである。 アニタ・ルース自身が豪華客船でヨーロッパに渡った際、 オリンピックチームも同じ船に乗っていた経験が盛り込まれている。 映画公開は米国で1953年1月、 日本では同年の8月である。

 監督は『暗黒街の顔役』(Scarface, 1932)、 『ヨーク軍曹」(Sergeant York, 1941)、 『赤い河』(Red River, 1948) など数々の傑作を生み出した伝説の巨匠、 ハワード・ホークスである。 この監督の才能は西部劇、 アクション、 コメディからヒューマンドラマや恋愛ものまで多岐に渡り、 1975年にはアカデミー名誉賞を受賞している。

 主演は『7年目の浮気』 (TheSeven Year Itch, 1955)、 『お熱いのがお好き』 (Some Like It Hot,1959) など多数の傑作に出演し、誰もがご存知のマリリン・モンロー。 当時モンローは「ナイアガラ』 (Niagara, 1953) モンローウォークを披露し映画が大ヒット。それを受けて映画会社 20世紀フォックスは本映画の主演として、当初名前が挙がっていたベティ・グレイブルではなく、 人気上昇中でもありギャラも安かったマリリン・モンローを起用することにしたのだった。

 ちなみに、 本映画を観た方の中"Whiy, thank you ever so!"には「モンローの髪の色って本「物?」という疑問を抱かれる方がいるのではないだろうか。 みなさんをがっかりさせるつもりはないが、この金髪、 実は生まれつきではない。 当時金髪への人気が高く、仕事が欲しかったモンローがもともとの茶髪から金髪へ変えたのである。

 もう一人の主演は、『ならず者』(The Outlaw, 1943)、 『熱い血』(HotBlood, 1956) などに出演し、セクシー女優として有名なジェーン・ラッセルである。 ちなみに話題の女優2人がダブル主演ということで、嫉妬、ねたみ、 犬猿の仲等のスキャンダルを期待される方もいらっしゃるだろうが、 2人の仲は理想的な関係だったようだ。 この話の詳細は次のコラム 「この映画「の魅力」 でじっくりと。

 本映画と言えばやはりミュージカルシーン。 特に 『ダイヤモンドは女の子の一番の友』は圧巻!ピンク色の煌びやかなドレスをまとい歌うシーンはマドンナの「マテリアルガール』をはじめ、数々の場面でオマージュされているほか、数々のシンガーによってカバーされている。 『バイバイ・ベイビー』 も人気のある歌であり、 たくさんの歌手に歌われ6週以上も音楽チャートにランクインしていた。

 煌びやかなショーあり、 楽しい笑いありの傑作ミュージカル・コメディ。 2人の超美女に最後まで目が離せない!

 

日比野彰朗

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